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『由香里さぁ~ん(泣)』
「…ったく。」
腕組みをしたまま、呆れたように源さんを睨みつける一人の女性。
整った顔立ちと、若干目尻のシワは目立つが透き通るような白い肌。艶やかな黒髪は陽の光を纏い、美しい輝きをみせる。
背は小柄で、源さんを睨みつける目も、上を見上げるように向けられている。
…ギロッ
由香里さんは首だけを動かし、目線を俺に向けた。
その目は源さんを睨んでいた時のままだ。
『…うっ!』
「総ちゃんも総ちゃんだよ!毎回のパターンなのに、なんで新しいつなぎなんか着てくんのさ!」
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