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「……はい」
説明を受けてすぐ、メガネをかけた青年が手を上げる。
「それでは、作戦伝達係の小野君」
「皆さん、作戦の内容は理解できたと思いますが、作戦名の意味はなんでしょうか?」
小野君の質問にうなずく生徒たち。
対して姫香は、腕を組み目をつぶると少ししてこう言った。
「意味などない!!」
「はい?」
あまりの潔さに、思わず声を漏らす兵志。
「どうした兵志。そんな疑問形の返事などして」
「そりゃあ、疑問形の返事もしたくなるよ」
どうしてかと、不思議そうにする姫香に兵志は続けて答えた。
「作戦名と言えば、その作戦の核とも言える重要なものでしょうよ」
「そう、意味がない理由はそれ」
「へ?」
あまりにも速い姫香の応答に、兵志は呆然とした。
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