第三話 お姫様とお嬢様

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各軍、限られた時間の中、充分なまでに作戦を練り上げた。 そして、いよいよ大型連休の初日。 出場する各軍の生徒は、一キロ×一キロの正方形を戦闘範囲としたフィールドに集まった。 {さあ、いよいよ東軍と西軍の意地と名誉を掛けた戦いが始まります!} {実況は、私、斉藤がお送りしております} 今回の相双祭を生中継するために、無数のヘリコプターが大空を飛び回る。 『今年もまた、凄まじい賑わいだな』 上空を見上げながら、去年よりも大規模な相双祭が始まったのかと、武者震いのようなゾクゾクとした感覚に兵志は襲われていた。 {それでは、今回の相双祭のルール説明を私が改めてさせていただきます} {ルールは至って単純!お互いの敵軍大将にペイント弾を当てた方の勝利となります} {各軍の総員は五百名ずつ、ペイント弾は総弾十発までとなります} {あとは、大きな事故や怪我がでなければ何をしてもOKです}
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