第四話 目指す理由

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空気を振動させるほどの巨大な発砲音が、戦場に響き渡る。 それと同時に両軍の作戦が開始され、東軍の兵志・島崎ペアと西軍の臣成隊は一気に敵軍大将を狙いに行く。 「それじゃあ、行きますか?」 「は、はい。行きましょう」 「ちょっとは活躍しなさいよ!」 姫香の厳しい応援が兵志を後押しする。 ────数分後。 「島崎さーん!どこ行ったの?」 一年生の島崎に置いていかれ、兵志は必死になって探していた。 『開始早々に離ればなれって、ヤバくないか?』 「あ、内藤先輩!」 兵志の横の草むらから、島崎が顔を出した。 「どこ行ってたんですか?探したんですよ?」 「ご、ごめんなさい」
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