第四話 目指す理由

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『そう言われれば、確かにそうかもしれない』 『敵が自身の領土に進入したのなら、たちどころに排除しなければならない。それが、一般的な考え方で普通というものだ』 『……まさか!?』 兵志は何かに気づいたのか、島崎の顔を見る。 「……どうやら、考えてることが同じみたいですね。内藤先輩?」 島崎も同じように、少し焦った感じで兵志を見る。 「これは、敵軍の罠だ」 「私も、内藤先輩に同意です」 兵志の言葉に、うなずく島崎。 「それなら罠の効果を考えないとな」 「罠にかかった私たちを、襲わない罠」 「つまり……どういうことだ?」 「わからないんですか?どう見ても、私たちだけをわざと隔離したんですよ」 「わざと隔離したって、どうして?僕達が二人だって分かったら、真っ先に潰しにかかるだろ?」
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