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「確認がとれるまで駄目だ。その弾が偽物だという証拠を見せろ」
もちろん、敵である臣成の言葉を兵志たちが簡単に聞き入れるわけもなく、臣成は弾を取り出して地面に叩きつけた。
すると、バチンという破裂音と共に、ピンク色のスライムみたいな物が地面に広がった。
『ペイント弾が本物なら、色はたしか赤だったはず。ということは、言った通り偽物……なのか?』
「さあ、これでいいでしょう?黙って付いてきて頂けますか?」
「……わかった。行こう、姫香」
兵志は姫香の手を掴み、臣成に付いて行こうとする。
しかし、姫香は戸惑って動かなかった。
「あっ、待って。この変装だと動き辛いから脱ぎたいんだけど」
「じゃあ、脱げば?」
「それが、変装中は下着しか着られないから……」
姫香は恥ずかしそうに顔を真っ赤にする。
免疫のない兵志もつられて顔を真っ赤にする。
それに見かねた臣成は、二人に声をかけた。
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