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弟は渋々といった様子で、私についてきた。
悠『なんだ、くるんじゃない』
一樹「だって、心配だもん…」
悠『心配?なにが?』
そうこう話しているうちに石穴に到着した。
悠『よ~し、おっきな石探すぞ~♪』
そう言って、石穴の周りで小石を探す。
石穴の場所は、深い森のなかにポツンとあり回りは竹林に囲まれているから、小石を見つけるのも容易ではい。
一樹「おねぇちゃん~帰ろうよ~」
弟は無視して私は石探しに熱中した
悠『おぉ~お宝発見♪』
そう言って、一際大きな石を持ち上げる。
一樹「おねぇちゃん!」
悠『うるさいな~口うごかすなら手伝うてよ!』
半ギレの私
今日に限って弟は引かない
一樹「帰ろうよ!」
私は弟を無視すると決めて、石を石穴まで持って行く。
悠『よーし、いちに~のさん!』
かけ声と共に石を投げ入れる。
ヒュー
と風を数秒切るような音がし、石の大きさに合わせてドボンと音がする。
言っていなかったが、今や石穴には雨水等がたまって水が張っている状態だ。
悠『(今回は大きい石だから、大きな音がするな♪)』
そう思っていると、
ドボンッ!
と音がするはずだった
1分位たっただろうか、今だ音がない
悠『(あれ?おかしいな…)』
一樹「おねぇちゃん?」
不思議がっているその時!
バチャンッッ!!!
ひときは大きな音がした
悠『えっ?』
おかしい、おかしすぎる。
音がするにしても、落下時間が長すぎる。
そう思っていたら、
カツン…カツン…
と鉄を叩くような音が聞こえてくるではないか!
悠『なんの音?』
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