山の神様

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一樹「おねぇちゃん帰ろうよ!!」 弟が私から少し離れた場所で叫ぶ。 悠『でも音の正体が…』 そうこう言ってる間も音は聞こえる。 カツン…カツン… カツン…カツン… カツン…カツン… 一定のリズムで音はなる。 悠『(もしかして…誰か登って来てる…?)』 カツン…カツン… 音は続く 悠『(そんなわけない…だって、石穴の下まで続いている階段は、錆びていて人が降りれるような状態でわない)』 カツン…カツン… 私は、階段がある方を見る カツン…カツン… 階段の前には鉄で出来た扉と、立ち入り禁止の看板。 どちらもひどく錆びている。 オマケに、チェーン状の鍵が三個ほどついている。 カツン…カツン… 悠『(もし、下から登って来るのが人なら、どうやって降りたんだ…?)』 一樹「おねぇちゃん!!」 一樹の叫び声で我に帰る 一樹「逃げよう!」 そう言って、私の手をとる一樹 カツン…カツン…… 悠『(音が止んだ…)』 一樹「おねぇちゃん、今のうち!」 そう一樹が言ったと同時に、私達は走り出す。 その瞬間!
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