闘い続ける者たち

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『今日から、私は――――神』 再度、そう決意したからか、不意に蘇る懐かしい記憶。 あの時、初めてその名を決めた瞬間から……いや、もっと以前からかもしれない。 『神、そんな顔をするな!!士気に障る』 厳しくも、いつも私に気に掛けてくれていた劉備。 『神―、何してるのー?』 私のことを信じ、何も訊ねることなく、一切の疑問を持たずついてきてくれた曹操。 『神、最善の策はこれしかありません。どうか、御英断を』 (孫権……) いつも私の意見に反発していたのは、すべて私を不安因子から守る為。 (私の運命が決まったのは……) あの三人とあの時、あの場所で出逢い、共に時を過ごしたときから。 (お前たちがいたから此処までこれた……) 皆がいたから、私は強くいれた。 「だから……!?」 (後悔は、させない!!) 私の感覚に届く気配は三つ。 何度、確認してみても、そのすべてが孫権と曹操のものではない。 迷い、願い、刀を振り続ける牛若丸。 命力を使い切ったのか、ひたすら戦闘開始時に生み出した亡霊兵団に身を守らせる清盛。 (そして、) 私の近くから離れていく十兵衛。 『神、今すぐメビウスの輪を解散してほしい』 何の前触れもなく、突然、私たちの前に現れたお前が出会い頭に放ったあの言葉。 「“真実に到達しうる者(コクマ)”か……」 目の前で始まる激しい命のやりとりの中、私はあの決断の日を思い出し、何故か笑えた。  
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