闘い続ける者たち

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元より提案とはそれ相応の条件が必要であり、命令ならば絶対的な支配権が必要である。 あの時の柳生十兵衛は、残念ながらその“どちら”も持ち合わせていなかった。 「信長!!攻め過ぎだ!!」 「コイツ相手に攻めすぎるなんて事はねえよ!!」 連携を無視し、執拗に単独で攻撃を繰り返そうとする信長。 「まあ一理、あるか……」 その無謀とも言える攻めに呼吸を合わせようとする、ヒカル。 天性の感覚があるのか、それとも元々持っている才か、すぐに荒々しく剛気な信長にヒカルは波長を合わせる。 (流石、運営に選ばれた者……) 「……お前ら」 遠慮して拙い連携を招くよりも、独裁者(エゴイスト)に歩調を揃えた方が幾分かましか。 信長の持つ闇、ヒカルの持つ光と闇。 そして、私の光。 三者三様に持つものは違うのに、それを互いに穢さず、邪魔せず、絶妙に。 「信長あああああぁぁぁぁ!!!!」 これ以上ないくらい、機能している。 土方を――――攻め立てる。 「ああああああああああああ!!!!」 氷の大地と共に、削られ、抗い、叫ぶ土方。 (いいのか?十兵衛?) その中で私は遠ざかっていく十兵衛に対し、想う。 お前の守り抜きたかったものの一つがなくなるぞ? 振りかざす正義(武器)。 それが正しい選択なのだと信じながら、私は目の前の暴君に刃を突き立て続けた。
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