闘い続ける者たち

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『つまり、新選組を守る為に新選組を裏切る……ということか?』 考えに考え抜いて辿り着いた答えだとしても、やはり私は納得できなかった。 『それしか、我輩たちに残された道はない!!』 そして、お前たちにも!!!! まるで、“他の選択肢(可能性)”すべてを歩んできたような、覚悟と意思を見せてそう口にした柳生十兵衛。 (それとも、) 近藤がいなくても新選組(コイツ等)の火は絶えないということか? リーダーである近藤がいなくとも、新選組の人間は個々で火を絶やさず燃え続ける。 その誰かが存在している限り。 永遠と、永延に。 まるで魂そのものに火を点け、存在高く、永炎と。 『……神』 あくまで声も顔も平常を装いながら、それでも心では心配なのだろう、私の横で見つめる孫権。 『分かってる』 (これほど深く繋がった者たちを相手にすれば、それ相応の被害が生まれる) そして、その先に勝利を掴んだとしても、メインストーリーの鍵を奪いにくる者たちが現れるかもしれない。 (そこでチームを失っては元も子もない……か) いや、嘘だ。 その時、私は自分に嘘をついた。 本当は、羨ましかった。 チームを捨ててまでチームのことを想う人間がいることに。 『孫権、』 だから、私はその決断を下した。 『メビウスの輪は本日を以て、解散する』 チームを解散したあと、どれだけ私の意思を引き継いでくれる者たちがいるのか。 チームを解散したあと、どれだけの人間がそれでもついてきてくれるのか。 『神!?』 ただ―――― 『黙れ』 ただ、私は知りたかったのだ。
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