28693人が本棚に入れています
本棚に追加
(この戦争はすべて……)
平清盛(たいらのきよもり)によって仕組まれたものなのだと。
(この戦争だけじゃない)
ひょっとしたら、レッドキングダムが新選組を襲ったのも、その前のブルーダイヤモンドの件も……。
いや、遡(さかのぼ)れば、今までのそのすべてが――――。
この“漢”によって仕組まれたものだったのかもしれない。
「何故だ……?」
それでも、理由が分からない。
柳生十兵衛と共に、新たな世界を目指す為に歩み始めたのではないのか?
(ならば、何故、今ここで裏切る?)
私は、問う。
「何故?」
そう、疑問に対し応える清盛。
「すべては、プレイヤーの意思を統一する為だ」
数あるプレイヤーの意思を統合することのできる、この世界にたった一つある方法。
「それは、私の能力によって生み出した兵隊だけだろう?」
そう口にすると、清盛は能力を発動させる。
「はははー★形勢逆転だね♪」
「だねー、セス」
生み出されるセスと曹操。
「曹操、これは遊びじゃなんですよ?」
「ふざけないでください、セス!!」
続いて具現化される孫権とミラ。
「この槍にかけて、あなたを守る!!」
そういって、槍を振るう真田。
「ソレハ、俺ノ台詞ダロウ?」
声を変化させながら覆面(マスク)を被る家康。
それだけじゃない。
「オリンポスでの借りは返す!!」
心を読む、王龍の前で死んだ劉備。
まるで、それらすべてが己の計算だったと言わんばかりに、清盛は彼らを具現化した。
最初のコメントを投稿しよう!