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2つ目の国は武器等は一切なく、所持するだけでも罪に値するという、魔法の国〈グローディア〉。
武器と言っても、日常生活に必要な物を除く、銃や刃物といった殺傷能力が著しい物の事である。
グローディアは生活の基盤の殆んどを魔法で補っている。中には魔力の高い者もいるが、殆んどが簡単な魔法しか使えなく、そのお陰か犯罪は少なく平和の象徴のような国、だった――
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グローディアは以前、3つ目の隣国にあたる国〈フィオーラ〉と繋がっており世界で一番大きな国だった。
しかし、ジオラスに新しい国王が誕生する前の戦争時代真っ只中の時、ジオラスの攻撃によって大打撃を受けた。
この3つ目の国は魔力の源である〈魔晶-クリスタル-〉と民族が多数存在しており、魔法を使うグローディアにとっては切っても切り離せない物だった。
魔晶が存在するのは限られたごく僅かな土地にのみ。
魔晶は1つの場所に多く集まっていると魔力が強過ぎて変動が起きる危険があり、また逆に少なくても微小な数では一定時間を過ぎると消滅していく。
そんな繊細なバランスで保たれていたのが、ジオラス国による攻撃により魔晶が破壊されたり飛び散ったりと、釣り合いが狂い各地で、魔晶による暴発が続出し様々な変動が起きた。
多くの民族が滅び、国の土地に暴走による大きな亀裂が入り2つに別れてしまった。
結果としてその亀裂が生死の分かれとなった。
元々小さなこの国は、国としては既に壊滅状態。
そして、時が経った今でも一部の者しか踏み入れる事が出来なくなってしまった。
今でいう本当に小さな島国くらいの地図では点くらいにしか表記されない大きさだが、大陸として隔離することに。
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こうして、嘗てのように魔晶を使えなくなった人々は自分が出せる分の魔法しか使えなくなり、軍事力による攻撃よりも、己の魔力より強い力の魔晶による未曾有の暴走により壊滅状態に陥り、国の面積は以前の10分の1にまでなってしまった。100年経った今でも一部の人はジオラス出身ってだけで毛嫌いする人が多い。
例の1件から有力な魔導師を集めて膨大な規模の防御システム、所謂バリアみたいなものを作り上げた。2度と、同じ目に遭わないように。
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