1668人が本棚に入れています
本棚に追加
/773ページ
「“異人”ってのは本来はちゃう意味やったんやけど、幕末から明治にかけて西洋人をさした呼び名や!
やけど、美那の顔で日本人やと理解し、百合に遊女といっとったから…」
なんとか逃げ切ろうと角を曲がり切ろうとしたとき、曲がり切れなかった美那がつまづいた。
「「美那!!」」
二人が振り替えると、そこには男たちが追い付いてきた。
絶体絶命のピンチとは、まさにこの事をいうのだろうと、思い知らされた。
その時だった。
その間に、綺麗な浅葱色が舞った。
「え?」
すると男たちは立ち止まって叫んだ。
「壬生狼」と
最初のコメントを投稿しよう!