・京の都

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「“異人”ってのは本来はちゃう意味やったんやけど、幕末から明治にかけて西洋人をさした呼び名や! やけど、美那の顔で日本人やと理解し、百合に遊女といっとったから…」 なんとか逃げ切ろうと角を曲がり切ろうとしたとき、曲がり切れなかった美那がつまづいた。 「「美那!!」」 二人が振り替えると、そこには男たちが追い付いてきた。 絶体絶命のピンチとは、まさにこの事をいうのだろうと、思い知らされた。 その時だった。 その間に、綺麗な浅葱色が舞った。 「え?」 すると男たちは立ち止まって叫んだ。 「壬生狼」と
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