富士山

出逢い…。

高校になると副担任なんているんだ…

僕は冷めた目付きで教壇のほうに目を向けた。

教壇に立っていたのは、小柄で華奢な女性。 ショートカットの良く似合う人だった。

『秋山 富士子です。 今日から皆さんと一年間共に学校生活を行動します。 宜しくお願いします』

富士子と聞いて

クラス内ではどこからか失笑している声が聞こえる。

富士子といえば、普通は不二子でしょ？

僕は心のなかでツッコミを入れていた。