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「俺も人界ではそれなりに有名人だと言うことさ。」
魔王達に言ったとこでわからないだろうが、魔王が魔物の中での知名度が高いように俺も人界ではなかなかと自負できるくらいには有名だ。
そうでなければ、魔王討伐なんて無茶な仕事が入ってくるわけもない。
「言われてみれば、あれだけの腕で無名ということはなかろう。」
呆気に取られていた魔王はふむふむと納得しているみたいだ。
「まぁ、いつの間にか勇者で最強とか呼ばれてるからな。それくらいの知名度はあると思っててくれ。」
まだまだ経歴は短いが、並みの勇者以上の修羅場をくぐり抜け、数々の強者を相手にしてきた。
それは俺の血肉となって今の俺をささえるものとなっている。
「ただの戦バカもここまで来たら、英雄と言うわけか。」
「ご主人様、かっこいいです。」
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