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そんなリンシアに魔王は対抗するように、自分を誇示するように更に上から言ってくる。
「まぁ、どんな小物かと思ったら魔王だったのね。ごめんなさい、勇者一人ごときに負ける程度だから中級の魔物かと思っていたわ。」
そんな魔王の遥かに天上より、リンシアは言いはなってくる。
魔王よ、いかに口のたつお前でも相手が悪いぞ…
「言ってくれる!今やこやつはもう一人、魔王クラスの魔物を倒しておる。実力は間違いなく人界屈指と言える!」
「そんなの偶然が重なっただけじゃないの?そもそも一国の軍隊に匹敵する戦力を持つ魔物と一人で戦える人間が存在するわけないでしょ?…私でもない限り。」
「ほほう。貴様が私と拮抗する力があると?戯れ言をー、そもそも魔法を使えるのはー…」
「そんなことはありませんわ?だいたい魔力無しに存在できない魔物なんてー…」
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