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「結局はそいつとも俺が戦うことになるんだろうな…」
「当然じゃ。」
俺が小さくぼやいた問いに魔王は当たり前のように答えてくる辺り悲しくなる。
死ぬ思いして戦ったのに、こんなにも戦うはめになるとは我ながら運があるのやらないのやら…
「しょうがない。病み上がりに一丁おもいっきり暴れてやるか!」
俺は意識を内に集中させて、身体に宿る“魔”を末節にまで走らせる。
“魔”が踊る…俺の中に存在する“魔”がもっと深く、もっと深くと催促するように踊り狂う。
さて、ここまで暴れる“魔”をどう押さえたものか…
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