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俺の名前は桜木 悠都(さくらぎゆうと)
親はいない。物心ついたころにはもういなかった。
友達と呼べる連中もいない。そんなもの必要ないからだ。
だがアイツだけはどんなに突き放しても話しかけてくる。ウザイ。
『桜木君!おはよ♪』
『うぜえ。あっち行け。』
『えー?♪行ってもいいけど一周したらまた桜木君のところだよ?♪』
『…』
はぁ…ウザイ…
もう勝手にしてくれ
こいつは音崎歌乃(おとざきかのん)
さっき言ったアイツはコイツのことだ。
そうこうしてる間に学校に着いたな…疲れる
教室のドアを開けて早々…
『キャ~~~~~~!!!』
ここもウザイ。
女子共がたかってきやがる。
『ウザイ。どっかいけ。』
『キャ~~!!!桜木君にウザイって言われたぁ!!!』
はぁ…ウザイ。
『よぉ!モテ男!』
『うるせぇ。うぜえだけだ。』
『はっはっはっ!女子共はお前のそんな所がすきなんだろ。』
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