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季節は梅雨に入りました―――
あれ以来、哉多くんたちとは家族の話は一切してない
お互いに聞いてはいけない気がして――
それに最近、哉多は何かを思い出しては悲しそうに笑うんだ
いつもの笑顔じゃなくて
いつもの笑顔の奥に隠された本当の真実...
考えても考えてもわからない
どうしてそんなにツラソウなの??
哉多くんだけじゃない
海里くんも...
二人には何があるの??
どうしてそんなに――
泣きそうに笑うの??―
哉多くん、海里くん―
私も辛いの
私には、何も出来ないことが――
いつも義母さんの柚子さんに言われるように何も出来ないの―――
―お前は本当に役立たずだね―
本当にその通り―
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