587人が本棚に入れています
本棚に追加
「ユトちゃんはどうするつもりなの?」
険しい顔のまま、ずいと顔を近づけて問いかける
「僕は、本当の未来には帰りません」
その答えを聞いたとたんヨリが目を見開く。
「ねぇ、それって本気?本当に死ぬ気なわけ?私たちを残して?あなただけ先に死ぬって言うの?」
その気迫に押され気味になりながらも
「えぇ。自分だけ未来に帰ってのうのうと暮らすなんてできません。みんなが心配だし。僕はまだやり残したことがたくさんあるんです。新選組は今鹿児島と手を組んでいますが、長州とも手を結びたいのです。その他にも、里桜様に手伝っていただきたいこともありますし。あと30日でそれを全部やり終えてしまおうかと……そして……」
「ユトさんだけ死ぬって言うの?そんなのおかしいわ!!」
最初のコメントを投稿しよう!