お化けと君の境界線!

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僕はお化けが大嫌いだ。 そんな物は非科学な事なんだ……あれは人が作った創造物なんだ。 そう思わないと…… 「ここからボルトもビックリ逃げ出してしまう…………………………………帰りたいよぉぉ」 怪談でさえも逃げ出してしまうこの僕が夜の学校にいるなんて……。 「それこそ非科学だ……もう嫌だよ……」 原因は拓海にある、あの後僕を追ってきたそうだが早すぎて見失い、そのまま帰ってしまったらしい。 そこまではいいとして、問題は僕が鞄を忘れていた事を言うのをアイツは忘れてやがったという事だ。 しかもその連絡が来たのは約1時間前、現在午後9時。 僕はと言うとその鞄を探すべく様々な場所に行っていた訳で。 着信に気付いて時刻を確認したのがその時で。 でビックリなタイミングで雨が降って野宿の夢も潰えて…… 「そして今日に限って鞄の中に家の鍵を入れっぱなし、雨は降ってくるし……踏んだり蹴ったりだ……」 結局、ここに来るという選択肢しかない訳で……案外簡単に学校の鍵も貸してくれたし。 誰かの計算でしか無いような運の悪さだ。鬱だ。
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