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「全く……朝っぱらからなんだよ」
「いやぁ悪い悪い、つい飛ばしちゃったぜ☆」
「魔理沙お姉ちゃん、おはよう♪」
「おはよう飛鳥、今日も元気で何よりだぜ♪」
爽やかな朝が一転、騒がしい朝になっちまった。
やれやれ、魔理沙は相変わらず無茶しやがるな。
毎度狙ったかの如く俺めがけて突っ込んで来やがる。
そういや最近、やたらと飛鳥と仲が良いな。
まぁ仲良きことは善きこと哉。
飛鳥や魔理沙が笑顔でいてくれることが、俺にとって何より嬉しい事だからな。
「お姉ちゃんもご飯食べていくでしょ?」
「勿論そのつもりだぜ☆」
「イッパイあるからたくさん食べてね♪」
「ありがたく頂戴するぜ、飛鳥の飯は美味いからな♪」
本当にチャッカリしてやがるぜ……。まぁこの光景もここ数日で当たり前になっちまったから慣れたけどよ。
それはそうと……。
「和んでるところ悪いが……そろそろ退いてもらえるか?」
そう、今の態勢は非常によろしくない。魔理沙が俺に馬乗りの状態だからだ。
女性特有の柔らかい感触を腹に感じつつ、必死に理性を働かせできるだけcoolを装う。
最近まで恋愛否定の呪いを自分にかけ続けていた影響で、こう言う突発的なイベントには未だに慣れんな……。
「チェッ……この程度じゃまだ駄目か」
「まだまだこれからだよ、お姉ちゃん!」
人が必死こいて欲望と闘っている最中、なにやら女性陣はヒソヒソと内緒話に夢中のようだ。
勘弁してくれ……。
内容はよく聞こえなかったがどうせろくな事じゃないのは確定的に明らか。
詮索しないのが吉だな。
「取り敢えず退いてくれ、早くしないと折角の飯が冷めちまう」
思考を切り上げて二人を促すように告げながら、魔理沙を抱きかかえてベッドから降りる。
ついでだしこのままリビングまで運んでしまえ。
これくらいは良いよな?
「あぅ……効果は抜群だぜ///」
「フフッ……良かったね、お姉ちゃん♪」
何やらぶつぶつ言っている魔理沙達を無視する形でZUN ZUNとリビングへ向かう。
フニュ
……この感触は……まさか……。
「な、ななな!?///」
俺の手が、魔理沙の胸に触れている……だと……?
そりゃお姫様だっこすりゃこうなる可能性もあったが……今になって起こらなくても良いじゃないか?
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ヘンターイ、トマレ!!
\
\タワラバ!?/
誠に遺憾である。
訴訟も辞さない考えである。
少しだけ、本当に少しだけラッキーだと思ったのは内緒だ。
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