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とあるレストランにて。
「都市伝説?」
「そうなんですよ、御坂さん!! しかも、今回のは何時もと規模が違うんですよ!!」
「そ、そうなの? 今までのも十分規模は大きい話ばかりだったと思うんだけどな~」
どんな能力も効かない能力や、風車のプロペラなど、美琴にとっては心当たりがありすぎる都市伝説ばかり佐天が拾ってくるので、美琴にとっては最早佐天の方が都市伝説に近いのでは、と思っていたりいなかったり。
「ふっふっふ。今回のは本当に凄いんですよ。
何せ新たな超能力者(レベル5)の登場かも知れないんですよ!?」
「えぇっ!? 佐天さんそれ本当ですか!?後で書庫(バンク)で見てみようかな~……」
「初春、それは流石に職権乱用ですから駄目ですわよ」
と呆れた様子で初春を窘める白井。
「え~、でも白井さんだってこの前支部のパソコン使って御坂さんの追せ……」
「あら、初春。頼んでいたマウンテンオブスイーツが参りましたわよ」
突然話を変える白井。白々しい仕草に美琴は後で根掘り葉掘り聞かねば!! とか思っていたのだが、
そんな些末なことは、運ばれてきたパフェを見たら全て吹き飛んでしまった。
「うわ~、美味しそうなパフェ!!」
店員が重そうに運んできたソレは当に山のような質量のアイスで埋め尽くされていた……客の中にはドリンクバーに飲み物を取りに来ていることを忘れて呆然とソレを見ている者もいる。
「はまづらぁ!! てめぇ、さっさとドリンクバーくらい往復しろ」
「いや、だってあれ見ろよ。あのデカさはなんかもう致命的なレベルだろ!!」
「そんな事はどうでもいいからさっさと持って来い」
「まーまー、浜面は超器が小さい人間ですから超大きいものを見ると超気になってしまうんでしょう」
ハイハイ、さっさと持って行けばいいんだろ!!
と去っていく青年。
美琴からしてみればこのパフェは一度見れば、誰でも目を奪われること確実だと思うのだが。
突然、携帯の着信音が鳴った。白井の携帯のようだ。
「あら、固法先輩。ええ。ええ、分かりましたわ。至急向かいますの。」
携帯をしまうと、白井は満面の笑みで、
「仕事ですのよ~。初春」
「!! 白井さん私がまだ食べ始めなの分かってて言いましたよね!?」
「仕事は私たちを待ってはくれませんのよ。というわけで佐天さん、お姉様、私たちは仕事に行って参りますのでお先にお帰り下さい。さ、初春行きますわよ。」
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