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学校の帰り道、青髪ピアスと土御門の三人でだべりながら歩いていたとき、横から突然声がかかった。
「どうも、お久しぶりです、とミサカはさりげなく接近しあなたの腕をとります」
「うおぅ!? 何だか御坂……じゃないのか。妹の方か」
隣で土御門やら青髪ピアスが、かみやんは相変わらず女の子侍らせてる裏切り者やーっ! とか、
分かってたぜぃ、かみやんは妹が好きってことは。よっ、シスコン軍曹!! とか叫び始めるが、いつものことなので取り敢えずスルーする。
「で、今度はどうしたんだ? また何かあったのか?」
「理由がなければミサカはあなたと会ってはならないのですか、とミサカは格好良く決めてみます」
前半を後半で全て台無しにするという時間差攻撃をくらった上条は脱力し
「じゃあ用が無いんだったら先に帰らせて貰うぞ。
早く帰らなければ、家の居候は容赦なく噛みついてくるからな」
思い出してちょっぴり涙を浮かべる上条。
「いえ、用事ならありますが」
「あったのかよ!! じゃあ何でさっき無いって言ったんだよ!」
「何故かと言えば格好良く決めるためです、とミサカはお姉様譲りの発展途上の胸を誇らしげに張ります」
と、どや顔でのたまう御坂妹。
どうしてこんなにマイペースな人ばかり集まるのだろう、と嘆く上条であるが、まぁ何というか類は友を呼ぶという奴だろう。
「はっ、こんなことをしている場合ではありませんでした、と御坂は我に返ります」
そして、上条の腕をガッチリ掴むと
「事は緊急を要します。協力していただきます、とミサカはあなたの腕を承諾を得る前に引っ張ります」
「いたたたた!! ちょ、御坂妹分かったから引っ張りすぎ!! 誰か助けて~……」
とフェードアウトしていく上条。そしてその後に続いて
「あの人は確かにここにいました、とミサカは確認します」
「ミサカ10032号め逃げやがったな、とミサカは報告します」
「さっさと目的地である筈の広場へ行きましょうとミサカは素早く動く必要性を示唆します」
そういって走り去っていく六人の同じかおをした常盤台中学の生徒。
「七つ子同時攻略……流石かみやんやることが違うぜぃ」
「リア充爆発しろー、って感じやね。まぁ、でもかみやんはどうせこれから」
「「不幸になるんだ(や)から別にいいにゃー(ええか)」」
遠くから聞こえる不幸だーっ!! という上条の声をバックに二人は去っていくのだった。
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