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数日後──
「朱音さんっ朱音さんっ!!」
朱{おぅw どーしたんw そんなコーフンしてw とりま、もちつけw}
「実はさ!この前言ってた会社に受かったんよ!」
朱{おぉ~w やったじゃんw}
「ちげーのw 実は、その会社、受かるのは面接時から、なんとなくわかってたから、全然いーんだけど、ちげーのwww」
朱{かなりコーフンしてんじゃんw どーしたんよw}
「実は、ちょっとだけ、体験みたいなのをやらせてもらったんだけど、そのときに、どストライク見つけちゃったのだ☆」
朱{おぉ☆ すげーじゃんw}
「でも…」
朱{ん?なんか問題?}
「いや…なんとなく、似てるんだよね…」
朱{あぁ、元カノさんに?}
「うん…いや、帽子被って、マスクしてるから、それ取ったら別人なんだろうけど、なんか、ねぇ」
朱{んー、でも、いーんじゃね?元カノさんは元カノさんなわけだし、新しい恋が始まるのは仕方ないじゃん?}
「んー…『待ってる』とか、言わなきゃ良かったのかなぁ…」
朱{それはそれ。これはこれ。元カノさんを待ちながら、新しい恋にも心傾けてあげる。そんな感じでw}
「う゛ー…人事だと思って~」
朱{ひっひっひっwww 人事だも~んw なんたって、うちらは『遠距離の行きずり関係』だ・か・らw}
「もーw」
朱音さんはすごい人だなと、いつも思う。
なんでオレは、『朱音さんを好きにならなかったんだろう?』と思うくらいだ。
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