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「行ってきます!!」
そう言い残して飛び出した俺とほぼ同時に隣の家から飛び出してくる少女がいた。
『行ってきます!!』
聞くだけで明るい子とわかる元気な声…、『小波美琴』だ。俺が伏見家に来た時から隣に住んでいる…言わば幼なじみだ
昔から一緒にいるのでその辺はよくわからないが、クラスメートの話を聞く限り、どうやら美琴は美人の分類に入るらしい。
まぁ確かにポニーテールに結ばれた髪はつややかで、目のラインも優しい感じがする、「笑顔がいい」というクラスメートの意見も言えなくもないような………気がする………多分。
「おはよう!!美琴!!」
「あ、おはよ…ってえ!!なんで裕ちゃんがまだいるの!!」
「話してる余裕ないだろ!いいからさっさと走れ!!」
「ち、ちょっと待ってよ~。」
俺たち2人はまばらにしか人のいない道を走るのだった。
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