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「ハァ…ハァ…ハァ…」
「ハァ……ハァ……」
2人は学園の前にある坂をひたすら走った、そのかいあって予鈴5分前に教室についた。
クラスメートの何人もが息を荒くして鬼の形相を浮かべる2人から少し距離を開けていた。
「まだ……結構…余裕……あったな…。」
「そう……だね…。」
朝からフルマラソンをした2人を見て1人の男子生徒が近寄ってきた。
「おはようお二人さん。2人そろって遅刻ギリギリ……昨日の夜はそんなに激しかったのか??」
「そんなわけないだろ!!」
「そんなわけないでしょ!!」
『羽間武』…中学の時からの知り合いだ。
いつもつるんでいる3人の中で…もっとも常識知らずのバカ、でもま~たまには頼りになる親友だ。
「ま~それは二人の秘密ということにしておいて~。」
「人の話聞けよ!!
っうわ!!なに手握ってんだ!!」
「伏見くん!宿題みしてください!!」
「……たまには自分でやれよ。」
「そこを頼む!!今日俺あたりそうなんだわ、森川の授業で宿題してませんなんて言えないだろ??」
「お前はたまには痛い目にあっとけ。」
「酷い!!!」
武はそう言いながら泣いたフリをしながら地面に崩れた。
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