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「……あの~裕ちゃん、武くんのついでに私にも宿題みしてくれない?」
「美琴もか。お前は体ばかり動かしてないでちょっとは勉強しろよ。」
「あ~、そういうこと言うかな!!人にはそれぞれ得意不得意があるの!!」
確かにそうなのだろ美琴は頭がめっぽう弱い、でも運動神経だけはかなりのものだ。実際朝スポーツにはそこそこ自信のある俺にしっかりついてきていたのがその証拠だ。
「そんなこと力説するなったく、ほら。」
「やった~!!ありがとう裕ちゃん!!」
「裕ちゃ~~ん💕無視しないで私にも宿題みしてよ~~💓💓」
「うわ!キモ!!やめろ!!てかお前俺より頭いいだから自分でやれよ!」
そうなのだ、武はまるで勉強しないくせに何故かいつも学年10位以内には入りこむ……認めたくないが天才だった。
他にもスポーツ、美術とたいていのことは人並み以上にこなす才能があった。
……神サマはなにを間違えてこんな無駄な才能をこいつに与えたのだろう…。
「なんでわかる問題いちいちとかにゃ~ならん!」
「…それは俺たち凡人の冒涜か?」
結局武の押しに負けて見してしまった俺だった。
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