白の世界

出会い

……ｷｨｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

「じゃ～今日はここまで、日直。」

「起立、礼」

本日最後の授業が終わり、残すは帰るのみとなった。

「伏見、駅前よってかねぇか？」

「ああいいぞ。美琴は？」

「うん！！行こ！！」

帰宅部の俺たちは放課後クラブで汗を流し青春をエンジョイするでもなく、塾にいき将来を担うでもなく、遊んでいた。

でも俺はそれでもいいと思っている。

こいつらといると……楽しい。

中学に入って武と出会い、美琴と３人でつるむようになり…、俺はそう思えるようになった。

…人を疑い、避けていたあの時から変わったものだ。

そんな事を考えながら教室をでるのだった。