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アイアンの森はとても美しい所だった
所々から漏れる木漏れ日が
まるで槍のように地面につき刺さってるみたいだ
「すごいな。こんな所があるなんて…知らなかったよ…」
「凄いだろぅ~!着いたぜここだ」
「おぉ~!」
思わずナガは唸った
そこは森の一角が広く開けた場所になっていて光を反射した小川がサラサラと流れている
しかし何よりナガの心を打ったのは
そこからはガーデンがとても綺麗に見えることだった
「ここも凄く綺麗な所だな」
「見入ってる場合じゃないぜ。下、下」
ウリューは既に景色など目に入っていない
「もう少し景色を楽しませろよなぁ~。夢の無い奴。」
「夢なら寝てからも見れんだろ。それよりもアイアンが先だ」
「ったくよ~!それで?アイアンってどんな物なんだ?」
「さっき言ったでしょ。かてぇ石だよ。その辺の石とは全然違うから見りゃわかるよ。兎に角その辺の石をテキトーに拾ってけ」
「なんか曖昧な情報だなぁ」
そう言いながらもナガはとりあえずその辺に落ちてる石を一つ拾った
「ん?なんだ?この石?」
その石は全体が真っ黒で表面がとてもスベスベして平べったい
他の石とは明らかに違っていた
「おー!これ!これよ!こんなのたくさん探して!」
ウリューはナガから
アイアンを受け取ると
もってきた小袋に詰め込んだ
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