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とても清みきっていて綺麗な小川が流れている
側には小高い草原があり
その頂上には小屋が一軒ポツンと建っている
街の人から廃材を貰い
自分で建てたこの小屋にナガは一人で住んでいた
小屋の前には
女性と呼ぶにはまだ少し早い
女の子が立っていた
「はぁ…はぁ…お?カナン!」
ナガは女の子に呼び掛けると
女の子は手を降って答えた
女の子の名前はカナン
ナガとカナンは小さい頃から一緒に育った幼なじみ
ナガはカナンの事を妹のように思っていた
「どうしたんだよカナン?」
「残念だったね、採用試験」
「あぁ。もう掲示板見たのか…」
「うん…あっ!でも大丈夫!また来年があるよ!ナガならきっと来年受かるよ!」
落ち込んでいるナガを元気付けようと
カナンは明るく振る舞った
「はは…気休めはもう聞きあきたよ…何回やっても俺は…無理だ…」
「そんなことないよ。ほら元気出して。今日は夕食に招待するから。ね!お父さんとお母さんが残念会を開いてくれるわよ」
「う~ん」
ナガが悩んでいると
「はい!じゃあ決まり!今日は6時半に家に来てね!じゃあ私用事あるから帰るね!必ず来てよ!」
と半ば強引に約束し小走りに帰っていった
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