一冊の古い本

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誠華「こんにちは~。」 昼すぎでもその古い本屋は 目立たない。 誠華「あれ~。今日は昨日のお婆さんいないのかな。昨日の本の中にまたメッセージ書いてある紙、挟まってないかな~。」 誠華は本を開いた。 パラパラパラ...パサ ページをめくっていっていると、紙が落ちてきた。 その紙には、 “誠華さんというんですね。綺麗な名前ですね。さぞかし容姿もお綺麗なんでしょう…。僕は一度あなたと逢ってみたい。 京に来てくれませんか。一緒に甘味屋で団子でも食べながらお話がしたい。” と書かれていた。 誠華は、 「私もあなたが知りたいです。京とはどこのお店ですか?」 誠華は“京”が幕末のころの京都であることとは知らずに、そお書いた。 (どんな人なんだろう..まだ名前も知らないし、聞いたらよかったな..) そんなことを思いながら 誠華は他の本を見ていた。 2時間があっという間にたち、 いきなり本が落ちてきた。 誠華「あれ?さっきの本..ちゃんと元あった場所に締まったのになんでだろう。」 誠華が本を持って元あった場所に戻しに行こうと本を持ったとき、中から紙が落ちてきた。 “京とは京ですよ。店ではなく、地名です。それと言い忘れていましたが、僕の名前は沖田総司です。新撰組1番隊組長をしています。京では『壬生狼』と呼ばれていますのでこんな僕と一緒に団子なんて嫌ですよね…?” 誠華は驚いた。
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