プロローグ

3/7
前へ
/121ページ
次へ
「聞こえてるのか?二度寝するから昼になったら起こしてくれって言ってるんだけど?」 すると部屋の窓から一匹の黒猫が入ってきてこう言った。 「おーい、起きてるか?」 『おいちょっとまった。なんで猫が喋ってるんだ?』って思う人もいるだろうが、ていうかみんな思っているだろうが、簡単に言うとこの猫はジンの一種なのだ。 詳しく言うとすればこの猫はジンの中でも最悪な、悪魔の部類に分類される猫なんだ。 ちなみにジンというのは、精霊や妖怪、魔人などの超自然的存在の総称である。 もう一つ言うと、悪魔のジンはこの国の法律だけでなく全世界の法律で、契約事態が禁止されている。 それに普通、悪魔と契約すると人間は壊れてしまうものなのだが、俺とこの猫は少し特別なんだ。
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

78人が本棚に入れています
本棚に追加