プロローグ

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「起きてるか?じゃないだろ!二度寝するから昼に起こしてくれって言ってるんだ」 寝起きだからか妙にイライラしてしまう。 「だから、起こしてるだろ。……もう昼だぞ」 こいつは何を言ってんだ?意味がわからん。寝起きの頭なのでわからないし、寝起きの頭を醒ましてまでわかろうとおもわない。 「……、冗談はよせ。とにかく俺は寝るぞ。だから昼に起こせ」 ふと外を見ると空高くに太陽が見えた。 今日もいい天気だ。 「ってもう昼じゃねーか!」 「はぁ……、だからさっきから言ってただろ?もう昼だって。それともお前は俺をおちょくってるのか?まったく、なんでこの俺がお前なんかのモーニングコールをしないといけないんだ。だいたいなぁ……」 俺はそれを右から左に聞き流しながら今まで着ていた服を脱ぎ制服に着替える。 悪魔がモーニングコールなんて言葉使うなよ……、イメージが台無しだろ…… 制服に着替えるとぺちゃんこで教科書もなんにも入ってない鞄を持つと家をでた。 うしろからは黒猫がついてくる。
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