プロローグ

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「?、ついてくるのか?」 猫のほうに視線だけを向けてきく。 「あぁ、今日は俺も用事があってな」 ?、こいつに用事?悪魔の用事ってどんな用事があるんだ? 「なんの用事なんだ?」 ちょっとした興味本意できいてみる。だが、それが間違いだった。 「うふ、うふふふふ、あはははははははははは」 なんじゃこいつ?きもちわるっ! 「聞きたいか?」 なんか危険だ。 「いや、別に」 ここはきかないほうが賢明だろう。 「聞きたいのか?」 だから聞きたくないって言ってるだろ…… 「別に聞かなくても大丈夫です」 「そーか、聞きたいかならばしかたがない、教えてやろう」 なんじゃこの典型的な感じの自慢のしかたは…… 「今日は近所の白猫とデートなんだ」 「……あなたって悪魔っすよねぇ!」 「いや、見てのとおり猫だが?」 「悪魔の自分すてちゃったの!?」 「まぁ、冗談だ」 だよな、まさか白猫とのデートでそこまで喜ぶわけないし、だいたい白猫とデートに行くわけないよな。
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