78人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺は悪魔だ。今は黒猫になってるがな。」
「そっちが冗談だったんすか!」
全然冗談になってねぇ!
「あぁー、楽しみだなぁー、どこに行こうかなぁー」
「わくわくっすねぇ!」
「ところで人間」
「ん?なんだ?猫」
「お前、急いで行かなくていいのか?」
「なに今ごろ言ってんだ?こんなのずいぶん前からだろ?」
「はぁ……いつからこんな遅刻魔になったんだか……」
「あんたは俺の父親かなにかか?」
「ちがう、悪魔が遅刻魔に説教してんだ」
全然うまくねぇよ!
「それよりほら、迎えがきたぞ」
「?」
俺が指差した先には……白い猫がいた。
「わぁお、キティちゃん、こんなとこまで迎えにきてくれたの?ありがとう」
「ミャー」
「ん?この人間?あぁ、この人間はなんでもないよ。さぁ、いこうか」
「ミャー」
「あなた本当に悪魔っすか!?」
最初のコメントを投稿しよう!