百回目のしゃっくり

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百回目のしゃっくり

ん~…まっぶし… 翔(カケル)の重いまぶたの外には一面の真っ白な世界が広がっていた。 いつものように布団を頭に被り、「あと五分~…」をしようとする。 が、そこにはいつもの暖かい羽毛布団はなく、翔の手は空を掴んだ。 「…?」 翔はいつもとは違う感覚に一瞬だけ疑問を感じたが、体はいつもの「あと五分~…」を忘れていなく、また夢の世界に行こうとしていた。 …その時! 「早く起きないと遅刻しちゃうぞ」 「!?」
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