夏の始まり

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キーンコーンカーンコーン 学校のチャイムが鳴る。 今日は1学期の最終日。 通知表を受け取って友達とおしゃべりをしている。 「ねぇ実花?この後カラオケに行かない?」 この子は私の友達の秋穂。早川秋穂。中学校からの友達でいわゆる親友ってやつ。 「う~ん、ゴメン、今回はパス。」 「えぇ~、どうして~?なんか用事でもあるの~?」 「うん。ちょっとね また今度誘ってね。」 たいして用事はない。 だけど今日はそんな気分じゃないんだ。 理由は特にないけどなんか今日は行きたくないんだ。 「分かった、また誘うね?」 「うん。ゴメンね。」 私は秋穂と別れると今日は一人で帰ることにした。
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