龍の封印

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殴られるその寸前、詠唱が完了した。 だが憤怒した龍鬼の力は凄まじかったようで、殴る風圧だけで数メートル吹っ飛んだ。 あれをまともに喰らっていたら…確実に死んでいた。 ブレスレットが消滅し、龍鬼は光になり、俺の右手に入っていった。 (まさか、俺の中に封印されるのか?) ブレスレットに封印するとばかり思っていた俺は驚いた。 突然、俺の右手に赤い鱗が出て、激痛が走る。 「うわあああぁ!」 意識が遠のいていく… 「おい!零!大丈夫か!」 ドサッ! 俺は倒れた。
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