なゆの話

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「いい?男に振られてふさぎこんでいい時間って3日までよ? そのあとはどんなに辛くてもやるべきことをやるのよ!」 唯一の男,サク。彼は今でいうオネェ系。 もちろんゲイ。 夜な夜なクラブに出掛けては男に振られて朝を迎える。 昼間はばしっとスーツに身を包み,美術館で働いている。 「,,,,,。」 何も言わずに,ただこの状況を見ている彼女はユウ。 彼女は静かに煙草を吸いながら部屋を見回す。 何を考えてるか分からない。 みんな,美術大学にいた頃からの友人だ。
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