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私はうなだれた。
いーもん。いーもん。
労ってくれるまで不幸な女,気取ってやる。
あぁ。
こんなこと思えるなんてちょっとは余裕が出てきたかも。
「とりあえず,部屋を片付けよう!あんたを慰めんのはそれから!」
すでに掃除機を持ってきたカナが言った。
こうして私は良き友人たちによって現実世界に連れ戻された。
育人との思い出の中にいた私を引っ張り出した。
すっかり片付いた部屋でみんなで酒を飲みながら,私は振られた時のことを話した。
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