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「くだらない。だって付き合ってるんだから当たり前のことじゃん。」
付き合って4年目のときに,私がケーキを作ってお祝いしようとしたときに彼が言った。
その日から私は密かに記念日を覚えているだけにした。
なのに。何でこの日までガミガミ言うのか。
二人が7年間一緒にいれたことを,共に喜び,感謝しあおうとは言わない。
だってあなたにとって当たり前のことなんですから。
でも私に優しくするという気遣いはできないわけ!?
などという不満が私の頭を巡っていたら,彼が突然謝った。
あら。珍しい。彼から謝るなんて。
私は単純だから愛おしさすら込み上げてきた。
「なゆ,,,。」
でも私は彼の暗い声を聞き,背筋に冷たいものを感じた。
「ごめん。俺,もう無理かもしんない,,,。」
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