サクの話

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「結局さ,サクって一人じゃいれないだけよね。 だからすぐころって好きになって夢中になって捨てられちゃうんだよ。 もっと慎重になりなよ。 お手軽すぎるよ。」 カナが大きな瞳で私を見る。 ええ。分かってますとも。 私は尻軽でお手軽なのよ。 ダンスホールには大勢の人達がいる。 口説いたり,踊り狂ったり,キスしあったり。 こんなにいるのに何で私と惹かれ合う人はいないのかしら。 ここにいる人たちはみんな同じ性癖をもつ。
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