サクの話

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カナが突然,目の色を変えた。 「あのバーテンかっこいい,,,。あの人もゲイかな。」 カナの見る方向の先には,マッチョでいかにもな男がいた。 「ナルシストっぽいわね。」 カナが呆れながら言った。 「あんたの菜食主義の元カレだって十分ナルシストっぽかったけど。」 間違いない。 彼はいつも自分に酔っていた。 ベッドの中でも,自分の哲学,語ってた。 そそらない。 「でも顔が良かったでしょ?それにセックスだって,,,,,。」 「勘弁してよ。サク。あんたのセックスなんて想像したくない。」 「あ。今の差別よ。ゲイのセックスは想像できないっての?」 カナは笑いながら言う。
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