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館内に入って私は息を飲んだ。
長身で,筋肉質な黒人が画を眺めている。
彼の周りの空気のせいで,まるでこの美術館はニューヨークにあるMOMAになったようだ。
彼だ!クリス・ブロウだ。
どうしよう!早く来て準備しようとしたのに,,,!
私はそんなことを考えながら彼の美しい後ろ姿にみとれた。
そうすると彼が振り返った。
彼は私に気付くと,白い歯を見せて笑った。
そして私に近づくと手を差し延べた。
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