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涙でぐちゃぐちゃになった顔を見られたくなくて、私は俯く。
それに、恥ずかしくて拓さんの顔が見れない…
拓「なぁ、嬢ちゃんの名前は?」
ふと顔をあげると
あの、柔らかい笑顔があった。
結「結衣……です。あの、………携帯の番号、教えてくれませんか…?」
今度は目を見て言えた。
優しい目が一瞬びっくりした目になり、またさっきの優しい目に戻った。
拓「こんな若い子に番号聞かれると思わへんかったわー!おっさんやからメール苦手じゃけどごめんなぁ!じゃあ、結衣ちゃん、番号交換な。
お礼はせんでええねんけど、何かあったらいつでも連絡しぃや!」
私の携帯のメモリーに
岩倉 拓
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