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我ながら驚くほどの早さで忍に近寄ると 軽々と彼女を抱き上げた。
「キャッ?!何するんです!伊織さんっ!」
俺の腕の中でジタバタと手足を動かす忍を完全無視し 寝室に向かって歩く。
トサッ。
忍をベッドにそっと降ろすと ワイシャツのボタンを外しながら彼女を見た。
「…伊織さん?」
口元をひきつらせながら 忍がベッドの上で後ずさる。
『何だ?』
ギシッ。
ワイシャツをベッドの傍に脱ぎ捨てると 枕を必死に抱き寄せている忍に近づく為 ベッドの上に乗り出した。
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