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このまま静観を続けても、何故かまた会ったら話かけられるのだろうと直感が告げていた。
だから俺はやむ終えず話を続けることにした。
しかし…何を話せばと、いざ考えてみると直ぐには思い付かなかった。
何かないかぁ…と頭の中で念じていると1つだけあった。
「そういえば名前は?」
そんな大丈夫なこと聞いていないことに気付き、言葉にして言うと無性に笑いが込み上げてきた。
流石に失礼だと頑張って堪えていた。
元々あまり感情が表情に出ないので、A君は気づかず普通に名前を答えてくれた。
その後は流れが転じてかA君と打ち解けることができ、入学式が始まるまでには随分と仲良くなった。
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