プロローグ

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「は…ぃ」 涙でぼやけてしまった視界の 目を擦り、男の人を見ると 耳にはピアスをして 髪もワックスをつけ、 いかにもチャラい人だった。 「お姉ちゃん!!はい」 翔太は買ってきてくれた 冷たいソーダのジュースを 私の手に渡した。 ヒンヤリとした 感覚で気持ちよかった。 「ありがと」 わしゃわしゃと 髪を撫でてあげた。 「うん!」 笑顔を見せて 手に持っている ジュースを一口飲んだ。 それは親が亡くなった子の 笑顔とは思えないほどの 天使のような笑顔を 見せてくれた。
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